縦書き

平成28年大晦日の南西の空。
細いお月様が少し離れたところから、輝く金星を見守っています。
明けましておめでとうございます。
お正月の楽しみの一つに年賀状があります。
横書きの文章の多くなった今日ですが、年賀状は縦書きの割合がまだ高いような気がします。
商業登記規則35条1項
“申請書の記載は、横書きとしなければならない。”
私が受験生の時からも商業登記の申請書は上記の規定があったので横書きでしたが、不動産登記の申請書や、訴状は縦書きでした。
本来、日本の文字は縦書きなので、“縦書きとしなければならない。”という規定がなくても、当然に縦書きとされていたのです。
また不動産登記の申請書は、登録免許税などはアラビア数字ではなく
“金銭其他ノ物ノ数量、年月日及ヒ番号ヲ記載スルニハ壱弐参拾ノ文字ヲ用ヰルコトヲ要ス”(旧不登法77条2項)とされていました。
法律の本も今では横書きのものが多くなり、私も大分慣れました。
みなさんも良くご存じの「登記研究」。
もちろん縦書きだったのですが、平成23年の1月号から、突然横書きになってしまいました。

まさに、『Et tu, 登記研究!』との心境でした。
「知っているよ、ここに書いてある。」

「そうだね。でも本に潰されそうだよ。重たくないの。」
「大丈夫、力持ちだもん。」
「ありがとう。小さなサムソンさん。」
